リスティング広告
- 2024/2/9
- 2024/1/27
リスティング広告のキーワード選定方法を徹底解説|運用...
監修者プロフィール
「SEOをやった方がいいのだろうか?」
「リスティング広告とSEOのどっちをやろう?」
「結局、リスティング広告とSEOの違いは何だろう?」
この記事を読んでいるということは、上記のお悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか?
今回は、リスティング広告とSEOの違いを解説しながら、Web集客において、どのように使っていくのがよいかまで、詳しく解説していきたいと思います!
INDEX
リスティング広告とは、検索連動型広告とも言われており、ユーザーが検索したキーワードに連動して配信される広告です。
【関連記事】リスティング広告とは?メリット・デメリットも詳しく解説!
一方で、SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化と訳されます。
具体的な意味としては、検索結果のより上位に表示されるようにユーザーと検索エンジンに評価されるものに最適化していくことです。
つまり、検索結果のより上位に表示されるように施策を打っていくことです。
今度は、リスティング広告とSEOとの違いについて、解説していきたいと思います。
まず、簡単にまとめると下の表のように表すことが可能です。
リスティング広告 | SEO | |
---|---|---|
費用 | 継続的にかかる | 記事制作費(一度上がれば下がるまでは無料) |
クリック率 | 低い | 非常に高い |
成果が出始めるまでの期間 | 出稿直後 | 3〜6ヶ月 |
コントロール難易度 | 簡単 | 難しい |
リンク先 | 販売ページ | コラムor公式HP etc. |
コンバージョン率 | 比較的低い | 比較的高い |
それぞれについて、詳しく解説していきたいと思います。
リスティング広告とSEOでは、費用面の違いがあります。
まず、リスティング広告では、運用型の広告媒体であるため、表示している限り、料金がかかります。
また、リスティング広告はクリック課金制で、表示された広告がクリックされると費用が発生する課金制となっています。
一方で、SEOでは上位表示させるために、人件費やコンテンツ制作費がかかりますが、上位表示させてしまえばコストをかけることもやめてもいきなり表示されなくなるということはありません。
リスティングに費用については下の記事でより詳しく解説しているため、そちらの記事も参考にしてみてください。
参考記事:リスティング広告の費用の目安ってどのくらい?算出方法を詳しく解説!
リスティング広告とSEOのクリック率については、大きく違いがあります。
基本的には、リスティング広告の方がクリック率が低くなりやすく、SEOの方がクリック率が高いです。
SEOのクリック率は、リスティング広告と比較して5倍以上になります。
2020年7月のSISTRIX社が行った「自然検索で上位表示した際のクリック率」の調査結果は、自然検索の1位のページのクリック率は28.5%であり、2位は15.7%という結果がでていました。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
参考:SISTRIX
一方でリスティング広告のクリック率は2~10%ほどです。
商品名や会社名などで検索した指名キーワードの場合は5~10%ほど、指名キーワードではない一般キーワードの場合は2~5%ほどと言われています。
このように、同じ検索順位でも大きく差があるのです。
リスティング広告の上位の検索順位では、SEOよりも上位に表示されるが、SEOの方がクリック率が高いことが分かります。
リスティング広告とSEOでは、成果が出るまでの期間にも大きく違いがあります。
何故なら、リスティング広告では費用を払い運用をスタートしてしまえば、検索結果に表示させられるのに対し、SEOでは、検索結果の1ページ目や上位に表示させるために、およそ3か月~半年はかかってしまいます。
そのため、基本的には3か月~半年はお問い合わせや購入が1件も発生しないことが普通です。
リスティング広告とSEOでは、コントロールの難易度が違います。
何故なら、リスティング広告では、予算をよりかければ上位表示されますし、予算をかけることをやめれば、表示を止めることが可能です。
他にも、リスティング広告では、配信する相手を絞り込むことも可能です。
例えば、ダイエット商材などを扱う場合、ターゲットは20代~40代の女性がメインであると考えられます。
そのため、リスティング広告の配信先を20~40代の女性と絞り込んで配信することが出来るのです。
一方、SEOでは、狙うキーワードで検索していそうな人というざっくりした形でしか、ターゲットを絞り込むことができません。
そのため、あるキーワードで上位表示をさせたとしても、そのキーワードで流入してくるユーザーがターゲットとしていたユーザーでない可能性もあります。
ここに関しては、企業や人、検索キーワードによって違いがありますが、リスティング広告とSEOでは遷移するページに違いがあることがあります。
基本的にはリスティング広告では、商品を販売することやお問い合わせをさせることが目的の為、販促ページに遷移することが多いですが、SEOでは、コラムやまとめ記事などの販促を目的としていない場合があります。
また、SEOでは、上位表示をさせるために、テキスト情報を使わないといけないですが、LPでは画像でも問題ないため、テキストも画像で作られていたりします。
SEOにおける上位表示が目的でない場合は、画像で制作した方が、デザイン用のフォントが使えたりするので、見栄え良く作りやすい傾向があります。
リスティング広告とSEOでは、流入するユーザーのモチベーションが大きく違います。
例えば、弊社のクライアントの事例では、CVRが10%も差があったことがあります。
これは、100人流入した場合、お問い合わせの人数が10人ほど変わることを意味しています。
そのため、SEOは時間がかかりますが、上位表示が出来るとリスティング広告よりも効果の大きい広告媒体であることが分かります。
リスティング広告とSEOはターゲット層に違いがあります。
種類 | ターゲット層 |
---|---|
リスティング広告 | 顕在層 |
SEO | 潜在層 |
顕在層と潜在層の違いは、商品・サービスに対する興味や関心度合いの違いによって区別されます。
Web広告を配信する際は、ターゲット・目的を明確にすることが重要です。
まずはどのようなターゲット層に広告配信をしたいのかを検討しましょう。
ターゲット層が明確になったら、ターゲットに合った広告出稿が必要です。
例えば、キャンプなどのアウトドア用品を専門に取り扱ってきたアウトドアブランドが、キャンプ場をオープンさせたとしましょう。
この場合「キャンプ場をプロデュースしたことを知らない層」に対して広告配信する必要があります。
広告配信の目的は新しいサービスの認知度を高めることになり、ターゲット層と目的が明確になるのです。
こうしたターゲット層と目的の違いに応じて、適切な広告媒体を選択して配信できれば、広告配信の目標を達成でき、効果的な運用ができます。
リスティング広告のターゲットは顕在層です。
顕在層とは「顕在顧客」や「見込み客」と呼ばれることもあります。
具体的に必要とする商品やサービスが分かっていて、商材への興味関心が高く、商品やサービスを比較検討している段階のユーザーです。
過去に自社サイトを訪れたことがあるユーザーも顕在層に含まれます。
顕在顧客について、肌の乾燥が気になるユーザーが検索する場合で考えてみましょう。
「肌 乾燥」「保湿 スキンケア」などの関連キーワードや関心があってすでに認知している商品・サービス、ブランド名など具体的なキーワードを使用して検索を行います。
具体的なキーワードを検索する顕在層へのアプローチは、検索キーワードに連動して広告配信されるリスティング広告が適していると言えます。
SEOのターゲットは潜在層です。
潜在層は「潜在顧客」とも呼ばれます。
潜在層は、自社の商品やサービスへのニーズが顕在化していないが、関連する商品やジャンルに対して興味関心が高いユーザーです。
商品やサービスを知らないだけで、知ったら購入や利用をする可能性が高いユーザーを指します。
潜在層のユーザーは、関連する商品を取り扱う企業名や商品・サービス名を認知していないため、検索キーワードは具体的ではありません。
例えば、保湿力の高いスキンケアグッズを販売している企業の場合で考えてみましょう。
潜在層は、スキンケアについて興味関心が高いけれど、使ってみたいスキンケア用品の具体的な商品名や企業名が分からないため「乾燥対策」「保湿の仕方」「スキンケアおすすめ」などのキーワードで検索する可能性があり、直接自社のスキンケアグッズにたどり着くことは難しいです。
具体的なキーワードで検索を行わない潜在層へのアプローチは、コンテンツSEOが適しています。
コンテンツSEOとは、検索結果の上位に載る記事制作を目指す方法です。
広告費を使用せずに、検索からWebサイトへの流入を増やすために有効な手段ですが、即効性は見込めないため、中長期的にゆっくりと運用していく必要があります。
リスティング広告を利用したら検索順位が上がるという説があります。
しかし、実際は、Googleが2012年に「広告はSEOに影響しない」と明言しています。
参考:Google Search Central|Do AdWords customers get special treatment in organic search results?
Googleは「広告利用が検索順位に影響することはない」と説明しており「広告を出したら検索順位が上がる」「広告を出さなかったら順位が下がる」とならないように配慮しています。
広告利用をしなければ、検索順位が上がらないわけではありませんが、リスティング広告の方がSEOよりもクリックされやすいことは確かでしょう。
ユーザーがキーワードを検索した際に、リスティング広告は検索結果の上部に表示されます。
キーワードを検索して、まずユーザーの目に留まるのはリスティング広告というのが現状です。
SEOはリスティング広告の下に表示されるため、場合によっては、リスティング広告がクリックされてSEOはクリックされないという事態が起こりえます。
しかし「広告はSEOに影響がある広告はSEOに影響しない」とは言い切れない事柄も発生しているため、全く影響しないとは言い切れないでしょう。
例えば、ユーザーが検索したキーワードと同じキーワードを使用している広告が表示された場合に、SEOのクリック数が増えるケースがあります。
このときに、ユーザーは以下のような行動をとったと考えられます。
このように、広告によるWebサイトへの流入がSEOにも間接的にではあるが、影響を与えていると考えられます。
Google側に意図がないとしても、実情を考え、SEO対策を行う場合は、広告の影響も加味する必要があるでしょう。
そのため、広告と検索順位に直接的な関係はないとされていますが、リスティング広告とSEOを併用してそれぞれの特徴を活かした運用を行っていくことをおすすめします。
ここまで、リスティング広告とSEOの違いについて、解説してきました。
では一体、結局どちらをやるのがよいのでしょうか?
結論からお伝えすると、両方をやっていくのがよいです。
「どういう事?」
と思われた方もいるかと思いますので、より詳しく解説していくと、短期的にリスティング広告、長期的にSEOをやっていくのがよいと思います。
どうしても、SEOは即効性がないので、すぐに集客をすることは難しいです。
そのため、短期的な集客媒体としてはリスティング広告を使うべきです。
また、リスティング広告を使うことで、お問い合わせや購入の発生するキーワードが分かります。
そのうえで、成果の発生するキーワードで長期的にSEO対策をしていくと効率もよく、広告費用も削減していくことが可能です。
ただ、長期的にやっていく商品である場合(トレンド物の商品)などは、長期的な集客を望む必要がないため、SEOなどには着手しなくてもよいかもしれません。
また、SEOはリスティング広告以上にノウハウや経験が必要です。
加えて、コンテンツを制作するための工数や時間も必要となってきます。
そのため、経験がない方がやみくもに着手したとしても、結果が出ないということは全然あり得ます。
ある程度確実に結果を出したいという方は、リスティング広告だけに絞るのがおすすめです。
リスティング広告とSEOを使い分けるのではなく、併用するという手法もあります。
リスティング広告とSEOの併用の方法としては、ターゲットと目的を明確に分けることが重要です。
リスティング広告では顕在層にアプローチして短期的に集客をする、SEOは潜在層にアプローチして中長期的にコツコツと集客するとターゲットと目的を分けて運用しましょう。
顕在層に対しては、新商品の発売日や新サービスの開始時にリスティング広告で「期間限定のキャンペーン」などを実施して、短期的な集客に注力すると良いでしょう。
商材に対して具体的なイメージがあり、購入を検討状態である顕在層には、コンバージョンが見込めるキーワードに注力して、集中的に広告運用を行っていくことをおすすめします。
SEOでは、コツコツとWebサイトを育てながら、ゆくゆくは商品の購入やサービスの利用をしてもらえるようにファンを増やしていくことに注力すると良いでしょう。
SEOは、まず企業や商品・サービスを認知してもらい、知ってもらうことから始まります。
すぐに集客は見込めませんが、中期・長期の目標を立てて運用することで、Webサイトを大きく成長させられる可能性もあるでしょう。
リスティング広告だけ、SEOだけではなく、ターゲットと目的・成果を達成する期間を設定して、効率的な広告運用を行うことが大切です。
リスティング広告とSEOを併用することで得られる効果は大きく分けて4つあります。
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
リスティング広告を表示してもユーザーにクリックしてもらえなかったり、クリックしてもらえても成果に繋がらない場合があります。
リスティング広告だけを運用している場合、広告から成果に繋がらなければ予算が足りなくなったり、無駄な広告費を支払うことになってしまうでしょう。
しかし、SEOを併用して運用していれば、SEOからの認知度がアップする可能性があります。
リスティング広告でユーザーの興味関心をひけなくても、SEOはリスティング広告よりもクリック率が高いため、SEO経由で認知度向上に繋げられる効果が期待できます。
リスティング広告で検索されなくても、SEOで商材を認知する場合があります。
SEOで商材を認知したユーザーは、検索キーワードにブランド名や商材を入力し、具体的な検索をする可能性が出てくるでしょう。
商材を検索するユーザーは、商材に対して興味関心が高く、購入を検討している段階であると考えられるため、販売促進に繋がる効果が期待できます。
SEOにおいて被リンクは重要なポイントです。
Googleでは、被リンクを獲得していたり、その数が多い場合に、有益なページであると判断され、検索順位が上がりやすくなります。
SEOにおいて以下の被リンクが優れていると判断されます。
自発的な被リンクとは、あるユーザーが自社のWebサイトのURLを自身のサイトページにリンクとして設置することを指します。
関連性の高いサイトからの被リンクであれば、関係性の低いサイトよりも高い効果が期待できるでしょう。
また、評価の高い有名なサイトから被リンクがあれば、自社のサイトの品質が良いという証明になります。
リスティング広告は、複数のキーワードを同時に配信してユーザーのニーズを調査でき、有力なキーワードを見つけることが可能です。
リスティング広告でユーザーのニーズに合ったキーワードを見つけたら、キーワード対策可能なSEOコンテンツのタイトルに使用でき、SEOの成果に繋げられる可能性があります。
SEOでは、リスティング広告のように、ニーズのあるキーワードを探すことが困難です。
検索順位が上位になるようなキーワードが入ったタイトルをつけるために何度もタイトルを変えていては、評価が下がり上位表示されなくなってしまいます。
リスティング広告でコンバージョンに繋がりやすいキーワードを見つければ、SEOに活かすことができるため、リスティング広告とSEOの併用が有効な運用手段と言えるでしょう。
リスティング広告とSEOでは、似ているようで大きな違いがあります。
一方で、どちらもノウハウや経験が必要であることは間違いありません。
そのため、リスティング広告やSEOなどのWeb集客に着手をしていこうという方は、まずは専門家の方に相談してみるのがよいかと思います。
弊社では、Web集客全般(リスティング広告・SEO・SNS広告・SNS運用 etc.)に関する無料の相談を承っております。
弊社のノウハウの共有や最適な手段の選択など、全て無料でご提案させて頂きますので、是非お問い合わせください。
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