リスティング広告のキーワード選定方法を徹底解説|運用開始前が9割?!

  • 更新日:2024/2/9
リスティング広告のキーワード選定方法を徹底解説|運用開始前が9割?!

監修者プロフィール

児島 和樹

児島 和樹

経歴
個人ではホームページ制作、SEO対策、広告運用という3つに対応できるスキルを持ち、Web集客に悩む方に対して包括的になコンサルティングを行う。
リスティング広告の代理店20選!【正しい選定方法も紹介】
  • 更新日:2024.02.25

リスティング広告の代理店20選!【正しい選定方法も紹介】

実は、リスティング広告の運用成果については配信前で90%ほど決まってしまうと言ってしまっても過言ではありません。

配信のセグメント、キーワード抽出、予算設定など、配信前の段階に重要な要素が固まっているからです。

今回は、その中でも非常に重要なキーワードの抽出方法について解説していきたいと思います。

関連記事:リスティング広告とは?メリット・デメリットも詳しく解説!

リスティング広告のキーワード選定が重要な理由

リスティング広告において、キーワードの選定が重要であるということを冒頭で解説しました。

何故なら、無駄なキーワードへ広告を配信してしまうことで、無駄な広告費用が発生してしまうこと。

また、成果が発生するはずのキーワードへの配信が出来てないと、成果獲得が減ってしまう可能性もあります。

つまり、成果をきちんと上げたり、無駄な広告費用を削減する上で、キーワードの選定が重要なのです。

リスティング広告のキーワード選定方法を動画で解説!

リスティング広告のキーワード選定方法について、動画でも解説しています。

文章を読むのが面倒だという人は、下の動画を参考にしてみてください。

リスティング広告のキーワード選定方法

リスティング広告のキーワード抽出方法については、主に下記のものがあります。

  • サーチコンソールの利用
  • googleキーワードプランナーの利用
  • 関連キーワードツールの利用
  • 類語辞典の利用
  • 競合分析ツールの利用

それぞれについて詳しく解説させて頂きたいと思います。

リスティング広告のキーワード選定方法1 サーチコンソールの利用

まず1つ目がサーチコンソールの利用です。

この方法は、既に存在するHPなどがある場合により有効です。

何故なら、既にHPがある場合、流入するキーワードや成果に繋がっているキーワードが把握できるからです。

既にHPがある場合は、是非使ってほしいキーワード選定方法になります。

リスティング広告のキーワード選定方法2 Googleキーワードプランナーの利用

2つ目の方法が、Googleキーワードプランナーの利用です。

一般的に、Googleキーワードプランナーはキーワードの検索ボリュームなどを調べるときに利用することが多いツールです。

ただし、このGoogleキーワードプランナーは広告を配信する際に、成果に繋がりそうなキーワードを発見する際にも利用できます。

具体的には、GoogleキーワードプランナーにURLを読み込ませ、そのページに合ったキーワードを提案してくれる機能があるのです。

つまり、既に作成したLPに対して関連性の高いキーワードを提案してくれます。

また、実際に使ってみるとわかるのですが、予想外なキーワードの提案も含まれていますので、獲得の拡大に繋がりそうなキーワードの発見にも繋がるかと思います。

実際の使い方は下の画像を参考にしてみてください。

リスティング広告のキーワード選定方法2 キーワードプランナーの活用
キーワードプランナーの使い方1
リスティング広告のキーワード選定方法2 キーワードプランナーの活用2
キーワードプランナーの使い方2

参考記事:リスティング広告のキーワードマッチタイプについて

リスティング広告のキーワード選定方法3 関連キーワードツールの利用

3つ目の方法は、関連キーワードツールの利用です。

関連キーワードツールでは、下の画像のように入力したキーワードに関連するキーワードを吐き出してくれます。

リスティング広告のキーワード選定方法3 関連キーワードツール
関連キーワードツールを実際に利用しているとき

関連キーワードツールといっても、基本的にはかけ合わせのキーワードを吐き出してくれるツールです。

例えば、「ジム」というキーワードをツールに読み込ませると上の画像のように、

  • ジム アルバイト
  • ジム アプリ
  • ジム イヤホン

というキーワードを吐き出してくれます。

このキーワード関連ツールの良いところは、ユーザーのより顕在的なニーズを把握することが出来る点です。

例えば、「ジム」というキーワードだけでは、「ジム」というキーワードの何について知りたいかはわかりません。

実際に、上記の3つのように全くニーズの違うキーワードが発見できます。

きちんと扱う商材に合ったニーズのキーワードに対して配信出来るように関連キーワードツールを利用しましょう。

リスティング広告のキーワード選定方法4 類語辞典の利用

4つ目の方法が類語辞典の活用です。

特におすすめの類語辞典が、Welbio類語辞典です。

類語辞典を使うことで、同じ意味だけど違う単語を見つけることが可能になります。

例えば、「痩せる」と読み込ませると、「ダイエット」という単語などが返ってきます。

類語辞典というツールも、自分の頭だけでは思いつかないようなキーワードを発見することに繋がります。

リスティング広告のキーワード選定方法5 競合分析ツールの利用

5つ目が、競合分析ツールの利用です。

特におすすめの競合分析ツールが、エイチレフスです。

リスティング広告のキーワード選定方法5 競合分析ツール
エイチレフスによるキーワード抽出の例

このツールは基本的に、SEOを行う際に使われることが多い競合分析ツールなのですが、実はリスティング広告運用のキーワード選定においても利用することが可能です。

例えば、エイチレフスに分析したい競合のURLを読み込ませると、実際に広告を配信しているキーワードを確認することが可能です。

さらに、キーワードの広告配信比率も確認することが可能です。

例えば、大手フィットネスクラブを分析したとすると、「ダイエット」というキーワードで6割、「運動」というキーワードで2割といった形です。

また、こういった競合分析ツールを利用してのキーワード抽出においては、競合が大規模で広告をかけているとさらに効果を増します。

何故なら、大規模で広告をかけている競合は多くのキーワードで配信し、その中の効果の出ているキーワードを確認することが出来るからです。

リスティング広告のキーワード設定方法

上記でおすすめしたキーワード選定ツールを使ってキーワードをある程度選定したら、今度は配信設定していく必要があります。

リスティング広告のキーワード設定において重要なのが、キーワードのマッチタイプです。

キーワードのマッチタイプは全部で4つあり、

  • 部分一致
  • 絞り込み部分一致
  • フレーズ一致
  • 完全一致

という種類があります。

4つの違いとしては、

完全一致<フレーズ一致<絞り込み部分一致<部分一致

という順番で、配信される範囲が変わります。

リスティング広告のキーワードマッチタイプ1 完全一致

完全一致は、キーワードのマッチタイプの中で、最も配信範囲が狭いマッチタイプです。

具体的には、下記のように配信されます。

完全一致キーワード広告が表示される検索語句の例広告が表示されない検索語句の例
[男性用の靴]靴 男性用男性用 靴男性用靴男性用の靴赤い靴 男性用購入 男性用靴
[オートバイ]バイク競技用 自動二輪
[オールインクルーシブ ハワイ]オールインクルーシブ リゾート ハワイハワイ バカンス
[無料素材 画像]フリー素材 画像ストック画像
完全一致の例 引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/2497825?hl=ja&ref_topic=3122868

完全一致の仕組みについては、下記のように紹介されています。(引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/2497825?hl=ja&ref_topic=3122868

完全一致では、あらかじめ指定したキーワードと「意味」が同じ語句で検索が行われた際に広告が表示対象になります。

指定したキーワードやその類似パターンに当たる語句が検索された場合に広告が表示されます。類似パターンには、次のような検索語句が含まれます。

  • 誤字脱字
  • 単数形や複数形
  • 語形の変化(例: 英語の「floor」と「flooring」)
  • 略語
  • アクセント付き記号の有無
  • 意味が同じで語順が異なる語句(例: [靴 男性用] と [男性用 靴])
  • 機能語の有無。機能語とは助詞(例: 「から」、「の」)や接続詞(例: 「ための」、「しかし」)など、検索の意図に影響しない単語です。たとえば、[shoes for men] という英語のキーワードは、「for」という機能語がない [men shoes] の類似パターンに該当します。
  • 一部語句を省略した表現(たとえば [daydream vr ヘッドセット] という完全一致キーワードを登録した場合、「daydream ヘッドセット」という検索でも、「vr」が省略されているものと見なされ、広告が表示対象になります)
  • 類義語や言い換え(たとえば [オートバイ] という完全一致キーワードを登録した場合、「バイク」という検索でも広告が表示対象になります)
  • 検索意図が同じ語句(たとえば [無料素材 画像] という完全一致キーワードを登録した場合、「フリー素材 画像」という検索でも広告が表示対象になります)

簡単にまとめると、検索意図が同じキーワードに対しては配信するという設定です。

他のメディアでは、完全一致では指定したキーワード以外は配信しないという説明があったりしますが、誤りです。

検索意図が同じであれば、類義語でも配信しますので、注意しましょう。

完全一致を使用するタイミングに関しては、成果の発生するキーワードに対して、キーワード単位で入札単価を調整したり、配信されるキーワードを限定することで、キーワードの品質スコアを上昇させたいときです。

リスティング広告のキーワードマッチタイプ2 フレーズ一致

2つ目に配信範囲の狭いキーワードがフレーズ一致です。

フレーズ一致は、設定したキーワードの順番が完全一致よりも厳密です。

ただし、設定したキーワードの順番が同じ状態で含まれていれば、関連キーワードも含まれます。

具体的な例は下記のようなキーワードです。

フレーズ一致キーワード:マッチする検索語句の例:広告が表示されない検索語句の例:
“テニス シューズ”赤 革 テニス シューズ
セール テニス シューズ 購入
赤い テニス シューズ
テニスのシューズ
テニス スニーカー 靴ひも
フレーズ一致の例:引用元(https://support.google.com/google-ads/answer/2497584?hl=ja

完全一致のキーワードでは、検索意図が同じであれば、キーワードの順番の変更も可能でしたが、フレーズ一致では、順番が厳密に確定されます。

また、間に他の語句が入ることも許容されません。

例えば、上の表のように、「テニスのシューズ」といったキーワードに対しては、配信されません。

ちなみに、完全一致で指定したキーワードは「の」のような機能語が入ることは許容されます。

リスティング広告のキーワードマッチタイプ3 絞り込み部分一致

絞り込み部分一致は、現状最もちょうどいいキーワードのマッチタイプと言えます。

何故なら、完全一致やフレーズ一致よりも配信範囲が広く、部分一致よりは配信範囲が狭いからです。

そのため、運用の開始段階では絞り込み部分一致を活用するのがおすすめです。

具体的な利用例については、下のような形です。

絞り込み部分一致キーワード広告が表示される可能性がある検索語句広告が表示されない検索語句
+メンズ +シューズセール中のメンズシューズ
おしゃれな紳士靴
男性用シューズ
男性用の靴下と靴
メンズソックス
子供向けスニーカー
+芝 +刈り +サービス芝刈りサービス
芝刈りと刈り込みサービス
草刈りとガーデニング サービス
草刈りサービスの料金
芝生エアレーション サービス
ガーデニング サービス
+ハワイ +バカンスオールインクルーシブ バカンス ハワイ
ハワイでのバケーション情報
ハワイ クルーズ
絞り込み部分一致の例

このように、あまり予想もしないキーワードにまでは配信しないため、程よくキーワードを拡大することが出来ます。

リスティング広告のキーワードマッチタイプ4 部分一致

最も配信範囲が広いマッチタイプの設定が、部分一致です。

部分一致は、多くの関連キーワードにまで配信します。

そのため、予算がある程度大きい場合は、活用することで「お宝キーワード」といわれる費用対効果の高いキーワードを見つけることもあります。

具体的には、下記のような例になってきます。

部分一致キーワード:マッチする検索語句の例:
低炭水化物 ダイエット プラン炭水化物不使用 食品
低炭水化物 ダイエット
低カロリー レシピ
地中海 ダイエット プラン
炭水化物摂取制限 ダイエット プログラム
部分一致の例(引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/2497828?hl=ja&ref_topic=3122868

部分一致の注意点としては、予想もしないキーワードに配信されるため、広告のターゲットとは大きくずれる可能性があります。

そのため、あまり予算が大きくない場合にはあまり利用しないことをおすすめします。

また、自動入札機能で利用する場合については、特に注意が必要です。

何故なら、自動入札機能で同じ広告グループ内などに含まれていたりすると、予算の比率が部分一致に寄ってしまうからです。

自動入札機能は、安い単価でインプレッションが稼げるキーワードに予算がよりやすい傾向があります。

そのため、明らかに成果に繋がらないキーワードに多く配信してしまう可能性があります。

自動入札機能を使い、部分一致を設定する場合は、別のキャンペーンに切り分けて予算や入札単価を調整することをおすすめします。

リスティング広告のキーワードの最適な数は?

リスティング広告のキーワードの登録数は多ければいいというものではありません。

2~3週間程度運用して、ある程度コンバージョンに繋がるキーワードを選定しましょう。

その後、コンバージョンに繋がらないキーワードの配信を停止して、調整していきましょう。

また、除外キーワード機能を利用し、配信しないように設定していくことも必要です。

リスティング広告の効果を上げる運用方法についてより詳しく解説した記事がありますので、そちらも参考にしてみてください。

結論としては、リスティング広告運用においては、キーワードの数は意識する必要はありません。

リスティング広告のキーワード選定方法まとめ

リスティング広告のキーワード選定方法には様々な方法があります。

今回紹介したようなキーワード選定方法を是非活用して、効率の良い運用に活かしてみてください。

また、現在Web集客を検討しているが何からしていいかわからないというような方は、是非まずは弊社の無料相談をご利用ください。

現状の状況などを詳しく解説させて頂き、最適な集客プランをご提案させて頂きます。

アドプラの無料相談をこちら!

監修者プロフィール

児島 和樹

児島 和樹

経歴
個人ではホームページ制作、SEO対策、広告運用という3つに対応できるスキルを持ち、Web集客に悩む方に対して包括的になコンサルティングを行う。

TOPへ戻る