リスティング広告
- 2024/2/9
- 2024/2/2
リスティング広告のキーワードのマッチタイプを詳しく解...
監修者プロフィール
今回は、リスティング広告クリック率について解説していきたいと思います。
「リスティング広告とは?」
「リスティング広告のCTRって何?」
「リスティング広告のクリック率を上げるにはどうしたらいいの?」
というクリック率に関する疑問は全て解消し、記事を最後まで読むことで広告のコストパフォーマンスすら上げてしまうかと思います。
INDEX
まず、大前提ではありますが、リスティング広告のクリック率とは何かについて解説していきたいと思います。
クリック率は、CTR(Click Through Rateとも呼ばれます。
クリック率について、簡潔にご説明するとユーザーに表示された広告がどの程度クリックされたかを表す指標となります。
例えば、100回広告が表示され、10回クリックされれば、その時のクリック率は10%ということになります。
より具体的に言葉を使った計算式で表すと、計算方法は下記の通りです。
(広告がクリックされた回数)÷(広告が表示された回数)=(クリック率)
ということになります。
一般的にリスティング広告におけるクリック率は高い方がいいとされています。
ただし、クリック率をとりあえず上げればいいというわけではないです。
何故なら、リスティング広告の場合、お問い合わせや購入の意欲のないユーザーに広告がクリックされてしまうと、余計な課金が発生してしまうからです。
関連記事:リスティング広告とは?メリット・デメリットも詳しく解説!
そのため、ただクリック率を上げるだけではなく、お問い合わせや購入のするつもりのあるユーザーにきちんと配信した上で、クリック率を上げていく必要があります。
リスティング広告においては、効率よく配信出来ているかを測る指標として、CTVRというものがあります。
これは、計算式で表すと、計算方法は下記の通りです。
CTVR=(クリック率)×(コンバージョン率)
となります。
このCTVRは、高ければ高いほど、効率の良い配信が出来ているというものになります。
リスティング広告を配信する際はクリック率を上げつつも、コンバージョン率が低下していないかをきちんと確認する必要があります。
関連記事:リスティング広告のコンバージョン率とは?上げるための施策も大公開!
そのうえで、CTVRという指標はとても役に立ちますので是非活用してみてください!
結論から申し上げますと、リスティング広告のクリック率において、
「○○%なら大丈夫!」
という指標は存在しません。
何故なら、業種や業界、取り扱いしている商品などによって、変わりますし、ブランド名で広告を出稿しているのかによっても変わるからです。
クリック率は業界や業種、取り扱い商品によって変動します。
例えば、下記の指標が分かりやすいかと思います。
業界・業種 | 平均CTR (リスティング広告) | 平均CTR (ディスプレイ広告) |
---|---|---|
製造 | 4.41% | 0.59% |
自動車 | 4.00% | 0.60% |
BtoB | 2.41% | 0.46% |
消費者サービス | 2.41% | 0.51% |
デート&パーソナルズ | 6.05% | 0.72% |
eコマース | 2.69% | 0.51% |
教育 | 3.78% | 0.53% |
雇用サービス | 2.42% | 0.59% |
金融と保険 | 2.91% | 0.52% |
健康と医療 | 3.27% | 0.59% |
家庭用品 | 2.44% | 0.49% |
産業サービス | 2.61% | 0.50% |
法的 | 2.93% | 0.59% |
不動産 | 3.71% | 1.08% |
テクノロジー | 2.09% | 0.39% |
旅行とホスピタリティ | 4.68% | 0.47% |
平均クリック率 | 3.17% | 0.46% |
引用元:wordstream/あなたの業界向けの Google 広告ベンチマーク [更新!]
上記のように、業界によってクリック率が全然違うことが分かるかと思います。
このことから、クリック率は自社の業界や業種ごとの平均値を目安とし、目標値については広告配信をしながら、自社にとって適切で実現可能な数値を考えていかなければならないのです。
次にクリック率の詳しい考え方について解説していきます。
リスティング広告のCTR(クリック率)は、ただ高ければよいわけではありません。
クリック率の考え方と目標値の設定方法について解説していきます。
業界全体のクリック率と、業種や業界単位のクリック率とは異なる可能性が高いです。
そのため、業界全体の平均クリック率をゴールに設定してしまうと、効果をきちんと判断できません。
平均クリック率を目標として考えていて、十分にクリック率が確保できていると認識していても、業種・業界単位で見てみると実はクリック率が低かったということが起こりえます。
目標を誤って設定することで、必要以上のクリック率を目標にして無駄なコストをかけてしまうこともあるため、業界や業種によってクリック率が異なることを知っておきましょう。
業種や業界、商材が全く同じ場合であっても、リスティング広告運用の経験やノウハウ、商材の単価によってクリック率は異なります。
業種・業界のクリック率の平均をゴールにしても実現が難しい場合があるため、自社にとって実現可能なクリック率を目標に設定しましょう。
企業の多くが、最終目標をコンバージョン達成と考えています。
コンバージョンを達成するためには、クリック率を十分に確保することが重要です。
リスティング広告のクリック率が上がれば、Webサイトに訪問してくれるユーザーが増えます。
Webサイトを訪問したユーザーのすべてがコンバージョンを達成するわけではありません。
Webサイトでコンバージョンを獲得するためには、適切な場所にCTA(Call To Action)を設置して、コンバージョンに繋げる導線を作ることも重要です。
コンバージョンを達成するためには、いくつかの段階を踏む必要があります。
そのため、クリック率を最終目標にしてしまうと、コンバージョン獲得までのどの段階に問題があるのかを発見しづらくなる恐れがあるでしょう。
クリック率を中間目標に設定し、コンバージョン達成を最終目標に設定することをおすすめします。
コンバージョンを達成できなかった場合に、クリック率を改善することでコンバージョン達成に繋がる可能性があるためです。
中間・最終と目標を分けることで、問題点や改善点が見つかりやすく、効果的に成果を得られます。
先述した表からディスプレイ広告における配信方法では、検索連動型広告と比較して、低い値になっていることが分かります。
業界全体の平均クリック率は、リスティング広告が 3.17%、ディスプレイは 0.46% です。
一般にGDNのような、ディスプレイ広告においては検索連動型広告と比較し、クリック率が低くなる傾向があります。
何故なら、検索連動型広告では、ユーザーが自分で検索を行った、ニーズが顕在化されたタイミングで表示される広告だからです。
一方で、ディスプレイ広告は、ニュースやアプリなどのコンテンツを閲覧しているタイミングで、さりげなく表示される広告であるために、ニーズが顕在化しているわけではありません。
そのため、ディスプレイ広告は検索連動型広告と比較し、クリック率が低くなります。
どちらかというと、潜在的なニーズを掘り起こす配信手法となるため、認知度の向上やブランディングに向いていると言えます。
例外として、最近Google広告で導入されたファインドキャンペーンというディスプレイ広告の配信方式では、クリック率が高くなりやすいです。
GDNやファインドキャンペーンについては、下記に記事でより詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
関連記事:【最新広告⁈】ファインド広告とは?GmailやYouTubeに出稿
まとめると、広告を配信する業界の平均的なクリック率を調査し、きちんと把握しておくことと、運用の初期段階である程度目安のクリック率を確認することが大切です。
まずは、パソコンのGoogleリスティング広告とディスプレイ広告のクリック率を確認していきましょう。
次に、Facebook広告(インスタ広告)のCTRを確認していきます。
業界・業種 | Facebook広告・インスタ広告/CTR | リスティング広告のクリック率 |
---|---|---|
産業 | 0.89% | 2.61% |
金融 | 0.58% | 2.91% |
家庭用品 | 0.71% | 2.44% |
職業・教育 | 0.55% | 3.78%(教育) |
不動産 | 0.98% | 3.71% |
科学 | 0.45% | 2.09% |
平均クリック率 | 0.89% | 3.17% |
引用元:Wordstream/あなたの業界向けの Facebook 広告ベンチマーク
CTRを高くすることで得られるメリットは4つ挙げられます。
1つずつ確認していきましょう。
リスティング広告をクリックした後にWebサイトに繋がるため、クリック率=トラフィック数であり、Webサイトへの流入が増えます。
Webサイトを直接検索して流入するユーザーやリスティング広告を経由せずに来訪したユーザーとは別の経路でユーザーを確保できることがメリットの1つです。
Webサイトへの流入が増えることで、コンバージョンの獲得が増えます。
例えば、現状コンバージョン率が1%の場合、100クリックで1コンバージョンが獲得できているということです。
広告のクリック数が増えて200クリックされた場合、2コンバージョンを獲得できる計算となります。
コンバージョンをWebサイトで「資料請求」「お問い合わせ」「商品購入」としていた場合、まずWebサイトへの流入を増やしコンバージョンの機会を増やすことが大切です。
Webサイトを訪問したユーザーをスムーズに誘導できる導線を作り、コンバージョンを獲得しましょう。
品質スコア(広告の品質を数値で示したもの)は、以下の項目から決定します。
広告のクリック率が高い場合、ユーザーの検索に対して関連性が高く、有益であるということを示しています。
クリック率は推定クリック率にも影響するため、クリック率が高くなることで品質スコアが上がり、広告の評価向上に繋がるのです。
クリック率が高く、ユーザーにとって有益な広告と判断されると、Google・Yahooの広告ランクが上がって、平均クリック単価(CPC)が安価になります。
クリック率が高くなると、広告コストを抑えることが可能です。
関連記事:【劇的改善】リスティング広告の品質スコアとは?改善方法も詳しく解説
ここまで記事を読んで頂いた方は、
「では、どうやってクリック率を上げればいいのだろう」
と思っているころかと思います。
続いて、リスティング広告のクリック率の具体的な上げ方を解説していきます。
リスティング広告における、クリック率を上げる方法として、以下のような方法があるかと思います。
検索連動型広告の場合 | ディスプレイ広告の場合 |
---|---|
〇広告文の工夫
〇レスポンシブ検索連動型広告の使用 〇広告表示オプションを使う |
〇インパクトのあるクリエイティブを作成
〇ベネフィットを打ち出し |
それぞれ、具体的に解説していきたいと思います。
こちらの記事では、クリック率アップによりインパクトの大きい広告文の作り方については解説していますが、より広告文について詳しく知りたいという方は下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事:リスティング広告の文字数を解説|広告文作成のコツも徹底解説
クリック率を上げるためには、どのような人物に広告をクリックしてもらいたいのかを詳しく考える必要があります。
そこで重要なことはペルソナの設定です。
ペルソナでは、ターゲットとする人物像を詳細まで考えることで、ターゲットが明確になります。
ペルソナを設定するときの要素は以下の通りです。
ペルソナ設定を行うことでターゲットにピンポイントに訴求できるようになり、無駄な広告費の削減にも繋がります。
ペルソナ設定で具体的なターゲットが決定したら、ターゲティング設定をしてユーザー層を絞りましょう。
ターゲットの住んでいる地域、使用しているデバイス、ターゲットが広告を閲覧しやすい曜日や時間帯を設定すると、ターゲットに届く広告配信が可能になります。
クリック率を上げるためには、自社の商品やサービスのアピールポイントを明確にすることが大切です。
特化しているポイント、自社だけの強みなど、他社の商品やサービスとの違いやアピールできるポイントを大きく打ち出し、ユーザーの興味を惹く広告を目指しましょう。
例えば、自社と商材やターゲット層が似ている競合を調査し強みを比較すれば、自社だけの強みが見つかりやすくなります。
多くのターゲットを獲得するためには、他社との圧倒的な違いや強みをアピールする必要があるため、競合調査は極めて重要です。
他にも、実際に競合の商材を利用したユーザーの口コミから競合他社の良い点・悪い点を知ることで、自社が打ち出せる強みも変わってくるでしょう。
自社だけの商材に注目して強みをアピールするよりも、競合他社との違いをアピールした方がより多くのターゲットに届く広告となります。
検索連動型広告では、ユーザーの最初の入り口になるのは、広告文です。
そのため、入り口をきちんと整備しておくのはとても大切です。
こちらは、イメージがわきやすい施策かと思います。
広告を見た、ユーザーがクリックしたくなるような訴求を広告文で使ってあげましょう。
具体的には、
などが実際にうまくいった事例として挙げられます。
例えば、
リスティング広告代理店 ad プラットフォーム
【公式】リスティング広告代理店 ad プラットフォーム
というように、【公式】という文言が入っただけで、インパクトがある形になります。
他にも、
月額6000円~|AABBパーソナルジム
といったように、「6000」という数字や、「~」といった記号が入っていると、目を引くかと思います。
簡単に説明すると、検索された語句が広告文にも含まれるようにするということになります。
例えば、「恵比寿 パーソナルジム」と検索した人に「恵比寿のパーソナルジム AABB」と表示されるのと、「パーソナルジム AABB」と表示されるのでは、前者の方がクリックしたくなるかと思います。
そのため、ユーザーが検索する語句と表示する広告文は、出来るだけ一致するように調整するのが好ましいです。
説明文を長くすることで、検索結果上に表示される面積が大きくなります。
そのため、ユーザーへのインパクトが増し、クリック率増加に繋がります。
こちらは簡単に出来る施策になるため、是非すぐにでも試して頂きたいです!
具体的な数字を入れることで、ユーザーに情報が伝わりやすく分かりやすい広告になります。
抽象的な文章は、ユーザーに伝わりづらくクリック率が上がりにくいですが、具体的な数字を入れるとイメージが湧きやすく広告に対する信頼度が増します。
たとえば「地域密着75年の信頼と実績、徹底的なアフターフォローでサポートします!」
など、企業の信頼性や実績、品質や権威性をアピールしましょう。
数字を入れて具体的かつ信憑性のある情報を提供することで、ユーザーの信頼を得られ、ユーザーの購入意欲が増します。
ターゲットとなるユーザーの属性やユーザーが抱えている悩みを広告文に反映させるとクリック率が上がります。
例えばホームページを作りたいと考えている人が「見積もりを見てから決めたいが、見積もりだけは頼みにくい」「なるべく早く完成させたいがどのくらい時間がかかるか分からない」などの悩みがあるとします。
そこで広告文には「見積もりだけでもOK」「最短1分で無料お見積り」「最短2日でHP制作」など、ユーザーの悩みに答える文章を入れると良いでしょう。
悩みが解決できる広告文はユーザーの目に留まり、クリック率が上がります。
広告文に特別感があるとクリック率が上がります。
例えば「今だけ20%オフ!」「期間限定7/31まで」など、ある一定期間だけの特別価格のようなお得感があるとユーザーは広告に興味を示しやすくなるでしょう。
当たり前にはなってきますが、広告文もやはり当たり外れがあります。
継続的にABテストを行い、継続的な改善は必須です。
その際の指標としては、冒頭で説明した
Excelなどにデータで残しておくと、管理がしやすいかと思います。
広告以外にもターゲティング機能でのABテストが可能です。
リスティング広告ではキーワード、ディスプレイ広告ならユーザー属性などのABテストを実施しましょう。
ターゲティングのABテストは、現在のターゲティングから少しずつ変更して効果測定を実施していくと反応が得やすく効果的なテストが行えます。
キーワードは一度設定したら、そのまましておくのではなく、見直しを行う必要があります。
設定しているキーワードでターゲットがクリックしてくれているか、クリックはされていてもコンバージョン獲得に繋がっていないキーワードはないかを確認することが大切です。
ターゲット層に検索されていないキーワード、コンバージョン獲得に繋がっていないキーワードは入札をストップさせる必要があるでしょう。
コンバージョン獲得に繋がらないクエリが多いキーワードに関しては、マッチタイプを拡張性の低いものに設定する方法も有効です。
関連記事:リスティング広告のキーワード選定方法を徹底解説|運用開始前が9割?!
ユーザーの多くは、上位に表示された広告をクリックする傾向にあるため、広告の表示位置は非常に重要です。
広告を上位表示させるために、入札の単価を上げる方法があります。
入札単価を引き上げて、広告を上位表示させることでユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率を高める効果が期待できます。
関連記事:リスティング広告の入札とは?入札単価調整の罠を詳しく解説!
リスティング広告のレスポンシブ広告機能を知っていますでしょうか?
レスポンシブ広告機能とは、何パターンかの見出しや説明文をあらかじめ設定しておき、GoogleのAIが自動的に最適な見出しや説明文を配信してくれるという機能になります。
こちらの機能はかなり優秀なので、漏れなく使ってあげましょう。
実際に、筆者もこちらの機能を使ったことで、平均CTRが1~2%程上昇しました。
レスポンシブ広告機能に加えて、広告表示オプションの設定も必須です。
追加の情報をユーザーに検索画面上で与えることが出来ます。
例えば、検索結果上で住所を表示したり、商品の価格を表示したりすることが可能です。
また、追加の情報を表示することによって、説明文を長くすることと同じで、検索画面上で専有面積が増えます。
そのため、ユーザーへの視覚的インパクトも増しクリック率を上げることが可能です。
【Googleの広告表示オプション】
オプションの種類 | 概要 |
---|---|
住所表示 | 会社・店舗の住所、地図を表示できる |
アフィリエイト住所表示 | 自社の商品を販売している最寄りの店舗の住所を表示できる |
電話番号表示 | タップ可能な電話番号や通話ボタンを設置できる |
サイトリンク表示 | 広告文下部に遷移させたいページのテキストリンクを表示できる |
コールアウト表示 | 検索広告の下部に商品やサービスの特徴や情報を表示できる |
構造化スニペット表示 | 事前に用意されたヘッダーのテーマに沿って商品やサービスに関するテキストが表示できる |
価格表示 | 検索広告の下部に価格・商品やサービスの使用をメニュー表示できる |
アプリリンク表示 | モバイル・タブレットアプリのダウンロードページを表示できる |
リードフォーム表示 | 検索広告の広告文の下部にフォームを表示し、ユーザーが必要事項を入力すると「資料ダウンロード」や「お問い合わせ」ができる |
参照元:Google
【Yahoo!の広告表示オプション】
オプションの種類 | 概要 |
---|---|
クイックリンク | ユーザーの目的に合致するページへのリンクが設置できる |
電話番号 | 携帯電話の場合、タップで電話できる電話番号を表示できる |
テキスト補足 | 広告のタイトルや広告文に入りきらなかった情報を追加できる |
カテゴリ補足 | 商品・サービスの特性に合った補足カテゴリーを選択できる |
参照元:Yahoo!
関連記事:リスティング広告のコールアウト表示オプションとは?構造化スニペットとの違いは?
関連記事:【必須】リスティング広告のサイトリンク表示オプションとは?具体例も合わせて紹介
さて、ここから先はディスプレイ広告のクリック率を上げる施策について解説していきます。
やはり、表示されるバナーにはインパクトがある方が、クリック率は上がります。
画像内に表示させる文言や、色、使う画像などによって調整できる部分になってくるかと思います。
しかし、インパクトばかりを重視して、遷移先のLPと内容と大きく乖離してしまうと、結果的に離脱が増え、お問い合わせや購入まで繋がらない可能性も増加しますので、注意が必要です。
ABテストの具体的な実践例としては次のものがあります。
広告クリエイティブの中にあるテキストのテストを実施して、ユーザーの興味関心を惹く文章を制作しましょう。
内容が同じテキストでも言い方を変えることで、ユーザーに与える印象が異なります。
例えば、肌荒れに悩むユーザーに対して「肌荒れ改善にぴったりの美容液」といった内容のテキストを制作していた場合、肌荒れの悩みを持つユーザーが興味を持ちます。
しかし、肌荒れと言っても症状は様々で、乾燥肌でカサカサしている場合や、ニキビや吹き出物ができている場合があるでしょう。
乾燥肌に悩むユーザーに対して、乾燥肌に潤いを与える美容液を販売したい場合は、「肌荒れ改善」ではなく「乾燥肌改善」など、ピンポイントの悩みに関するテキストに変更することで、ターゲット層に届く広告となります。
広告画像の色使いは、ユーザーの目に留まるために非常に重要なポイントです。
背景色やテキストの色など、それぞれの色のテストを実施して、ユーザーに好印象を与える広告を配信しましょう。
色を複数使用する際は、全体的な色の組み合わせも見ていく必要があります。
商品によって雰囲気に合った色選びをしましょう。
例えば、夏にぴったりの扇風機を販売したい場合、暖色を使うと「暑い」印象となりますが、寒色を使えば色だけで「涼しい」印象を与えることが可能です。
商品のイメージと合った色使いができれば、商品への印象が良くなるでしょう。
画像クリエイティブのデザインは、表記や文字サイズ、位置や画像に使用している人物の性別などテスト検証が可能な項目が多いです。
印象的にしたい文字を大きくしたり、最も伝えたい情報を掲載する位置など改善を重ねていくことで効果を得られます。
商品のイメージに合った表記にすることで信頼度がアップする効果が期待できるでしょう。
例えば、万年筆を販売している場合ポップな表記よりも、かっちりとした表記の方が万年筆のイメージに合います。
また、女性向けトレーニンググッズを販売している場合、筋肉隆々な男性モデルよりも女性モデルの方が適しているでしょう。
取り扱い商品のイメージを明確にし、情報が正しく伝わるデザインの制作を心掛けると良いです。
広告内に設置しているCTAも改善することでユーザーの反応が変わるため、テストを行いましょう。
CTAを設置する位置を変更したり、テキストを変更することでユーザーがクリックしやすくなります。
例えば、「この商品が気になる」と思っているユーザーが「問い合わせをしてみたい」と考えている場合で考えてみましょう。
問い合わせをしたいと思っているユーザーは「詳しくはこちら」と書かれてるよりも「問い合わせはこちら」と書かれている方がクリックしやすくなります。
特にCTAの改善はABテストによって大きな効果を得られやすいため重要な項目です。
ペルソナについてもABテストの実施が可能です。
ディスプレイ広告のターゲティングは、自社の商品に関心が高い可能性があるユーザー、購入意欲のあるであろうユーザーに配信されます。
ペルソナ設定をしてターゲットが明確であるほど、ターゲット層に届く広告となるため、ペルソナについては繰り返しABテストを行うことで、効果的なターゲティングが可能です。
また、バナー広告においての基本として、バナーを見たユーザーに、サービスを利用することでや商品を購入することで、どういうメリットを得られるのかを分からせる必要があります。
具体的には、
などです。
悪い例を見るとわかりやすいかと思いますので、そちらも合わせて紹介すると、
1つ目は、ユーザー本質的なニーズとはかけ離れすぎています。勉強をすることが目的に人はなかなかいないかと思います。
2つ目に関しては、抽象的になりすぎています。
ユーザーにとって身近な問題が解決する形で、ベネフィットを打ち出す方がイメージがしやすくクリックに繋がりやすいです。
ディスプレイ広告やバナー広告については、下記の記事でより詳しく解説していますので、そちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:【2022年最新版】バナー広告とは?作り方からデザインまで全て解説!
クリック率が上がらない場合、ターゲティングを見直しましょう。
自社のターゲット層ではないユーザーを除外することで広告の効率を上げられます。
また、すでにWebサイトを訪れたユーザーや商品・サービスのリピートを得るためには、リターゲティングが重要です。
関心の高いターゲットに広告を配信できるよう、ターゲティングの見直しを定期的に行いましょう。
ターゲット地域設定を行い、ターゲットの住んでいる地域を絞り込むことで、ターゲットを絞り込んで広告配信を行えます。
実店舗がある地域のユーザーに配信設定を行うなど、効率的な広告運用を行い、広告の無駄をなくしましょう。
実店舗がある地域などの特定の地域でのみ使用できるサービスや地域限定販売の商品などは、最初から他の地域の除外設定をしておくと良いです。
地域を限定して販売するわけではない場合、ターゲット地域設定は、まず広範囲の地域を指定することをおすすめします。
始めから地域を限定的に設定してしまうと、機会損失が大きくなってしまう恐れがあるためです。
広告運用を行いながら、クリック率の高い地域に配信されるように、地域を制限していくと効果的な運用ができるでしょう。
自社の広告に興味関心の高いユーザーに対して有効なアプローチがリマーケティングです。
リマーケティングを行うと、一度自社のWebサイトを訪問したユーザーが別のサイトを訪問した際に自社の広告を再び配信できます。
一度目に留まった広告が再び表示されることでユーザーの興味関心を惹き、問い合わせや商品購入に繋がっていきます。
例えば、自社のECサイトの商品をカートに入れて離脱したユーザーにリマーケティングを行う場合で考えていきましょう。
自社のECサイトを閲覧したユーザーが商品をカートに入れた状態で離脱した場合、商品に興味を持って購入の手前まできているため、再度広告を表示することで商品購入を促せます。
また、一度商品をカートに入れて離脱したということは、競合サイトと比較している可能性も考えられるため、自社の商材をアピールするべく再度アプローチを行うのは重要です。
トピックターゲットとは、指定したトピックに関連するWebページ・動画やアプリに対して広告を配信する機能です。
例えば化粧品を取り扱っている会社の場合「保湿 化粧水」というトピックを選択すると、関連するWebページやアプリ・動画に広告を配信できるようになります。
トピックターゲットは、ユーザー属性・アフィニティカテゴリ・リマーケティングなど他のターゲティングとの組み合わせが効果的です。
ユーザー属性では、ターゲットとなるユーザーの年齢・性別などの属性を指定できます。
トピックターゲットと性別を組み合わせたパターンを考えてみましょう。
ターゲットを「美容に関心の高い男性」とした場合、以下の組み合わせができます。
次に、トピックターゲットと性別・年齢を組み合わせたパターンを考えてみます。
ターゲットを「還暦後もかっこよく年齢を重ねたいと思っている男性」とした場合、以下の組み合わせが可能です。
トピックターゲットとユーザー属性の組み合わせによって、詳細なターゲティングができるため、より効果的な広告運用ができます。
アフィニティカテゴリは、ユーザーの関心のあるものや好みをGoogleがカテゴライズした項目から指定できる機能です。
特定の嗜好を持つユーザーがトピックに関連するWebサイトを訪れた際に広告が配信できます。
例えば、ターゲットを筋トレが趣味で体を鍛えることが好きなユーザーに設定した場合で考えてみましょう。
上記では、【筋トレ好きのユーザーがプロテインに関連したWebページを訪問した際に、筋トレをするときに飲むと効果的なプロテインの広告を配信する】ことができます。
アフィニティカテゴリは、自社の商品に関心が高いユーザーへのアプローチにおすすめです。
リマーケティングとは、自社のサイトに訪問したことがあるユーザーに対して、自社サイトを離脱した後に再び広告を配信する機能です。
例えば、ターゲットがシューズの通販サイトの場合で考えた場合、以下のようになります。
リマーケティングとの組み合わせは、自社の商材に強く興味関心を持ったユーザーに有効な広告配信方法です。
CTA(Call To Action)とは、ユーザーに行ってもらいたい行動を誘うボタンやコピーのことです。
例として、「資料請求はこちら」「お問い合わせはこちら」「ユーザー登録」「商品の購入」「見積もりの依頼」などが挙げられます。
CTAを設置する際には、以下のポイントを抑えましょう。
CTAを設置しすぎると、逆効果になる可能性が高いです。
CTAに対するアクションが多くなりすぎて、商品購入などコンバージョンに繋がらなくなったり、利便性が下がることで情報収集をしたいと考えているユーザーが離脱してしまう恐れがあるためです。
基本的には、1つの広告に対して1つのCTAの設置とすることで、ユーザーがアクションを起こしやすくなるしょう。
また、CTAを設置しただけで満足していては効果は得られません。
設置したCTAがきちんと機能しているか、クリック率やCTAを経由したコンバージョン率の確認を行いましょう。
CTAを設置しているにも関わらずクリック率やコンバージョン率が低い場合は、CTAのABテストを行い改善する必要があります。
HTML5広告とは、スライドやアニメーション、3カラムマルチリンク、カウントダウン、360度などの動きがある広告を指します。
目に留まる広告で視覚的にユーザーにアピールできるため、興味関心を持ってもらいやすくなります。
HTML5広告は、PC・スマートフォンなど様々なデバイスで広告配信が可能です。
スライドやアニメーションでユーザーの興味を惹き、さらにユーザーが知りたいと考える多くの情報を盛り込むことができます。
複数の商品をスライドバナーでアピールするなど工夫して活用することで、ユーザーは一度に複数の情報を効率的に入手できるため、静止画よりもクリック率が高くなります。
サービスの宣伝だけでなく戦略を見直し、ユーザーがクリックしやすいポイントを追加しましょう。
例えば、無料トライアルを実施することや試供品を提供することで、ユーザーは商品やサービスを試してから購入を検討できるため、クリックを増やす効果が期待できます。
リスティング広告のクリック率向上においては、やはりPDCAが大切です。
上記で紹介したような施策はあくまで、一部です。
業種や商品によって、反応は変わることも十分に考えられます。
そのうえで、CTVRが向上するように改善していきましょう。
「広告を配信したいがリソースがない」
「広告を自社で運用しているが、なかなか効果が出ない」
などのお悩みがある方は、是非弊社の無料相談をご利用ください。
まずは、事業の状況の確認や、既に運用されている場合は、実際に管理画面などを確認し改善案などを無料でご提案させて頂きます。
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